【家庭菜園で使える!】害虫対策の方法について解説!イモムシの幼虫や小さい虫(アザミウマ・コナジラミ)など

家庭菜園
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あぐりくん
あぐりくん

キャベツの苗を植えたんだけど、すぐにイモムシに食べられちゃうよ~。

あさき
あさき

チョウや蛾の幼虫ですね。キャベツや白菜には、必ずと言っていいほどつく害虫です。

家庭菜園に害虫はつきものです。

ちょっとなら手で除去してしまえばいい・・・と思われますが、できれば虫がつかないようにしたいですね。

今回の記事を読めば、家庭菜園初心者でもできる害虫対策の基本と、実際に害虫がついてしまった時の対処法が分かります!

まず、結論はこちらです。

・害虫から守る方法→防虫ネットを張る、周辺の除草をする、発生状況をモニタリングする

・害虫の被害が出てしまったときの方法→農薬を使う、捕殺する

具体的に見て行きましょう!

作物を害虫から守る方法

防虫ネットを設置する

キャベツや白菜、ブロッコリーなどの葉物野菜には、すぐに青虫やヨトウムシ類がついてしまいます。

しかし、防虫ネットを張ることで、蝶や蛾が卵を産むのを防げます。

背丈の低い野菜には、トンネルを作ってかぶせてあげましょう。
防虫ネットは、ホームセンターなどでも購入できます!

ただし、目合いが小さすぎる場合は、通気性が悪くなるので注意しましょう。

これらの幼虫を防ぐには、4㎜目合いのネットがあれば十分です。

防虫ネットの下部分もしっかり防ぐことがポイントです。プランターと直接土に植える場合とで、以下の点に注意しましょう。

・プランターに植える:プランターの縁部分をバンド等で止めて固定し、下から害虫が侵入するのを防ぐ。

・直接土に植える:ネットの下部分にスコップで土をかけて、しっかり穴を防ぐ。

周辺の除草をする

作物の周りに生えている雑草をとることも、害虫防止に有効です。

雑草は害虫のすみかとなり、そこから畑に移動して被害を広げてしまうことがあります。

例えば、アブラムシやコナガは、雑草で増えてからキャベツに移って被害を与えることがあります。

また、雑草が周りにあることで、害虫を見つけにくくもなります。

プロの農家さんでも、キャベツ畑の周辺に雑草が多く生えており、そこから害虫がきて被害が増えた・・・なんて事例もあります。

そのため、草が生い茂る前に、小まめに抜き取るのがおすすめです。

庭の周辺にある雑草だと、除草剤を使うという手段もあります。ただし、食用の作物にかからないように十分注意しましょう。

害虫の発生をモニタリングする

ここからは少し高度なテクニックを紹介します。

それが、害虫のモニタリングです。

「モニタリングって、具体的にどうするの??」と思いますよね。
モニタリングとは具体的に、「害虫がどのくらいいるかを観察・確認すること」です。発生の有無や増減を知ることで、早めに対策をとれるようになります。

小さい害虫(アザミウマ・コナジラミなど)

キュウリの花についたアザミウマ類

黄色い粘着トラップを近くに設置し、モニタリングします。

農業現場では、この粘着トラップに虫が増えてきたら防除の目安にしています。

家庭菜園でも、これを設置することで、「いつ・どんな害虫が飛んできたか」分かります。

また、粘着トラップはモニタリングだけでなく、捕獲効果があるため、害虫が作物の方へつくのを減らしてくれる効果もあります。

大きい害虫(ヨトウムシ類・青虫など)

ナスを食べるハスモンヨトウの幼虫

フェロモントラップを使ったモニタリング方法があります。

これは害虫の性フェロモンを使い、雄の成虫を誘引して捕獲する仕組みです。その成虫が増えてきた時期が、「そろそろ幼虫が増えるから注意する時期」になります。

自分で性フェロモンなどの資材を購入することもできますが、多くの自治体では県内各地でフェロモントラップによる調査を実施し、それをホームページ上に公開しています。
「○○県 病害虫 発生予察」などで検索すれば出てきますよ。


家庭菜園では、その情報を参考にして栽培管理に役立てるのがおすすめです。

「害虫をモニタリングして発生を予測する」という仕組みは、農業現場で「発生予察」と呼ばれていて、プロの農家さんにとって重要な管理手法になります。
家庭菜園では、粘着トラップを使うだけでも十分に予察の考え方を取り入れられますよ。

農薬を散布する

農薬ボトル(自作イラスト)

農薬と聞くと、体に悪いイメージがあるかもしれません。

ですが、農薬は国の登録制度で厳しい安全性の審査を受けており、ラベルの指示通りに正しく使えば安全に利用できます。

ただし、使用する農薬のラベルをよく読んで、使い方を誤らないように注意しましょう。
ポイントは以下の通りです。

・対象作物に登録のある農薬を選ぶ。

使用量や使用回数、収穫前日数(収穫の何日前まで使えるか)を守る。

・散布時はゴーグル、マスク、ゴム手袋、雨カッパを着用し、安全に配慮する。

プロの農家さん向けだと希釈して使うものが多いですが、家庭菜園向けだとスプレータイプ(そのまま霧吹きする感じで使用できるもの)も多く販売されています。

初心者の方は、スプレータイプを選ぶと気軽に使用できます!

捕殺する

見つけた害虫を捕まえてやっつけることです。

ヨトウムシ類、青虫、コガネムシやカメムシなどの大型害虫には、有効の方法です。少量であれば、農薬を使う必要がないのがメリットです。

ただし、数が多くなると労力がかかりすぎるため、限界があります。
アブラムシやアザミウマのような小さな害虫は数も多く、捕殺はほぼ不可能なので、農薬やネットなど他の方法に頼るのが一般的です。

捕殺のコツは、朝夕の涼しい時間帯に探すと見つけやすいこと、卵や若い幼虫のうちに取り除くと被害を減らしやすいことです。

まとめ:様々な対策を組合せ、作物を害虫から守ろう!

今回は、家庭菜園向けの害虫対策について解説しました。まとめると以下の通りです。

・防虫ネットを設置する:ヨトウムシ類や青虫など侵入を物理的に防ぐ

・周辺の除草をする:雑草を除去することで、害虫のすみかを減らす

・害虫をモニタリングする:粘着トラップやフェロモントラップで発生状況を確認

・農薬を散布する:ラベルをよく読み、必要に応じて使用する

・捕殺する:ヨトウムシやカメムシなどの大型害虫には効果あり

キャベツには防虫ネット、トマトにはコナジラミ対策として粘着トラップ…というように、栽培作物ごとに工夫すれば、害虫をぐっと抑えることができます。

春から秋にかけて必ず出てくる害虫。適切な対策をとって、被害から防ぎましょう!

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