
大変だー!雨が降った後にせっかく育てたトマトが割れちゃった…。ほら、見てー!!

あらら;;これは雨で果実内の水分が一気に増えて、それに耐えられなくなっちゃったのが原因ですね・・・。

もうすぐ収穫!とワクワクしているとき・・・急にトマトが割れるとショックですよね。
トマトの裂果(れっか)は見た目が悪くなるだけでなく、傷みも早くなってしまいます。
実は、割れ方によって原因も異なるんです!
この記事では、トマトが割れる主な原因3つと、それぞれの防止対策について解説します。

トマトが割れる原因を知って、正しく対策しましょう!
トマトが割れる原因と対策
果実内にある水分の急激な変化
家庭菜園の場合、最も多くの原因になります。
例えば、長く乾燥が続いた後に急激な雨が降ると、トマトの実が一気に水分を吸収しますよね?
水分量に耐え切れなくなって、皮が裂けてしまうのです。
・プランターの場合は、大雨が降る前に軒下や屋根のある場所に移動する。
・露地栽培の場合は、簡易な雨よけ(ビニールやトンネル)を設置する。
強烈な日差し

ここ数年、梅雨が明けるとすぐに暑くなりますよね。
天気が悪い日が続いた後、急に強い日差しが降り注ぐと、裂果が起こりやすくなります。
暑い時期は実が大きくなるスピードも早いので、裂果を助長させます。
●寒冷紗などの遮光資材で強い日差しを和らげる。
・梅雨明けから9月の暑い時期まで、遮光すると効果的!
・雨よけトンネルを設置している場合は、ビニールの上に張るイメージ。
●裂果に強い品種を導入する。
・ミニトマト…フルティカ、サマー千果 など
・トマト…桃太郎ワンダー、麗月 など
昼夜の激しい温度や湿度の差
昼夜の気温差・湿度差が大きすぎると、疲れますよね。
これらは果実にもストレスとなり、裂果の原因になります。
特に日中が暑く、夜が冷える時期は要注意です。
露地栽培をしていると対策が難しいですが、ハウスであればある程度調整することができます。
●ハウスの場合、遮光や換気で昼夜の温度差をできるだけ少なくする。
●露地栽培は調整が難しいが、天候の急変に注意し、可能な範囲での対策を心がける。
まとめ:原因を正しく理解し、きれいなトマトを作ろう!
裂果を完全に防ぐことは難しいものの、「水分量のコントロール」「遮光」「品種選び」などの工夫で、被害を減らすことができます。
せっかく育てたトマト。きれいな状態で収穫できるように、可能な対策から始めてみましょう!

割れちゃったトマト、捨てるのはもったいないな~。

赤く熟れていれば、トマトソースなどに加工して食べることもできますよ♪
<参考文献>
・鈴木克己,「農業技術体系 野菜編 トマト」,農文協(2014),pp.533-536.
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